コラム162号 掲載

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「治療と仕事の両立支援」とは、「治療と仕事の両立」をしたい労働者への支援です。

治療と仕事を両立させるための対策を考える両立支援チェックベスト11というものがあります。
皆様の事業場では活用されていますでしょうか。

https://www.iwates.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2021/09/895df090cbeb80f6b98f09836580ab1b-1.pdf

ところで、病気は何時、誰がなるかは誰も解りません。突然、会社を休まなければならない状態になる場合もあります。休む期間がある程度見通せ、ほぼ100%の状態で復職できる場合は対応がしやすい部分があると思います。

しかし、治療と仕事の両立支援の対象としている疾病は、反復・継続して治療が必要となる疾病としており、患者(労働者)に対する支援の他に、一時的に仕事が増える労働者、受け入れる部署等の関係労働者への支援も重要となってきます。
まずは、管理職、患者(労働者)、その同僚等となりうる全ての労働者に対して、治療と仕事の両立支援の理解を深めていくことが重要で、患者(労働者)が支援を得られる状況であったにも関わらず、離職してしまうこと防ぐことです。

制度の充実、理解は重要ですが、さらに、現在の仕事の仕方の確認、見直しを進め、業務の停滞が起きないよう、担当の複数化、多能工化なども考えていく必要があります。
そのことで、患者(労働者)とその他の労働者のなかで「お互いさま」と思える社内環境の整備を進め、安心して、治療と仕事の両立にかかる社内制度を活用が進むことが期待されています。

さて、チェックベスト11にも、健康診断の実施、社員の健康づくりがあります。
疾病の早期発見、早期治療を行うこと、労働者の健康意識の高揚を図ることは、結果として治療と仕事の両立につながります。

次回は、新年度に向けた活動について説明をしたいと思います。

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