〓〓★☆〓〓★☆〓〓★☆ ≪ コラム ≫ ☆★〓〓☆★〓〓☆★〓〓
11月13日から15日に開催された、第83回全国産業安全衛生大会に参加してきました。
この大会は、産業安全、労働衛生の関係者が一堂に集い、最新の安全衛生の課題に対応した講演や研究発表が行われるもので、毎年開催されています。
この大会で行われた講演のひとつ「衛生管理者に対するアンケート調査の結果を踏まえた今後の衛生管理者への支援」についてご紹介します。
この講演では、アンケート結果を紹介しながら支援について説明がされたのですが、私は特に次の項目に興味を持ちました。
★アンケート1「衛生管理者業務を遂行する上での障壁は?(複数回答可)」に対し、「兼務業務が多忙で衛生管理者業務に充てる時間が確保できない(41.9%)」「周りに教えてくれる人がいない、育てる環境もない(21.2%)」が上位。
★アンケ-ト2「衛生管理者業務のうち知識・経験不足を感じているものは?」に対し、「化学物質管理対策」「メンタルヘルス対策」「がん等の病気を抱える労働者の治療と仕事の両立支援に関すること」が上位。
衛生管理者の皆様は、日頃様々な悩みや不安を抱えながら業務を行っていると思います。「これで活動が足りているのだろうか?」「安全衛生委員会の事務局だけで手一杯…」このような悩みを持つとき、周りに相談できる人はいますか?
お一人で悩みながら、また、本来業務の合間に職務をこなすために頑張っている方が多いのではないでしょうか。
この講演では「衛生管理者が役割を果たすための体制が事業場内に十分に構築されていないケースが少なくないこと」「労働者の健康を確保し、所属する事業場に貢献するという強い意志を持った衛生管理者が実に多いこと」を確認した一方で、「他事業場の衛生管理者とのつながりや情報交換の機会に乏しく、日頃の衛生管理者業務に不安を感じる衛生管理者が多いことも確認した。一人でも多くの衛生管理者が自律的に活動を展開できるよう環境整備に着手したい。」とまとめられました。
岩手さんぽセンターでは、衛生管理者等の産業スタッフの皆さまのお力になりたい、困っている方の手助けをしたい、という思いで業務を行っています。
化学物質関係、メンタルヘルス対策、両立支援など、労働衛生・産業保健に関することは、岩手さんぽセンターに何でもお気軽に相談してください。事業場を訪問して、化学物質管理に関する相談に乗ること、メンタルヘルスや両立支援に関するセミナーを開催することもできます。
岩手さんぽセンターと一緒に「壁」を取り除き、働く人の健康と快適な職場づくりを推進しましょう。
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