労災疾病等医学研究普及サイトのご案内

 当機構では労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組んでいます。「労災疾病等医学研究普及サイト」では、現在実施している9テーマの研究の紹介に加え、これまで実施してきた研究成果についても掲載しています。
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 その中から、「筋骨格系疾患研究」と「作業関連疾患(労働者の健康支援)」に関する研究についてご紹介します。

<筋骨格系疾患研究>
「産業医に役立つ研究報告 職場での腰痛には心理・社会的要因も関与している─職場における非特異的腰痛の対策─」について

 報告の内容は、首都圏の多業種勤労者9,307名を登録し、腰痛に関連する多面的アンケートを施行、同意の得られた16事業所5,310人に対し翌1年および2年後の腰痛状況を調査分析し、腰痛の発生要因、慢性化させる要因は身体的な問題だけではなく、心理・社会的要因も大いに関わっているといことを述べています。
 労働者の腰痛対策には身体的な負担をできる限り減らすと同時に心理・社会的要因への配慮も必要です。
 腰痛による休職者、離職者を減らすためにお役立てください。
「筋骨格系疾患研究」について

<作業関連疾患(労働者の健康支援)>
「手根管症候群患者と作業内容(種類や期間など)との関連に関する研究」について

 「手根管症候群」は手の過度の使用により、手根管が圧迫され、手がしびれる・運動障害を来すなどといった症状が起こる病気です。「手根管症候群」は「上肢障害」の一つに分類され、この「上肢障害」は上肢を酷使することの多い介護・看護・保育の分野の仕事で起きやすいとされていました。しかし、「手根管症候群」はパソコンを使う仕事であれば、どの分野の仕事でも発生し得るため、多くの労働者にとって身近な危険要因と言えます。
 本研究では、74手55例の症例を収集し、手根管症候群調査票の作成、Quick DASHの聴取、神経伝導速度測定を実施しました。
 詳細については、当サイトをご確認ください。
「作業関連疾患(労働者の健康支援)」について

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