コラム124号 掲載

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 皆さまは厚生労働省の月刊広報誌「厚生労働」をご存知でしょうか。

 毎回、医療や労働衛生等についての様々な情報が掲載されていて、厚生労働省のホームページでも表紙、目次、主要記事は閲覧することができるようになっています。表紙には毎号、芸能人が起用され、2月号の表紙はドラマ「SPEC」の当麻紗綾こと戸田恵梨香さんです。(「デスノートのミサミサ」の方が判りやすかった?)

 広報誌「厚生労働」の2月号では「賢い患者になろう 上手な医療のかかり方」と題した特集が組まれています。
 タイトルだけ見ますと、いわゆる「名医」や「いい病院」にかかるにはどうするか、あるいは、いい医師と巡り会う方法や手厚い医療を受けるための方策などが書いてあるのかなと思うかもしれませんが、厚労省がそんな特集を組むわけがありません。

 普段皆さんはどのような経緯で病院や診療所を利用しているでしょう。「なんとなく具合が悪いので、とりあえず病院にでも行ってこようか…」ここに問題はないのでしょうか。

 じつは国は昨年10月から患者にとっても医師にとってもマイナスになるような医療のかかり方を減らすために「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」を開催しています。この懇談会の目的の一つが、医師をはじめとした医療従事者などの過度な負担を軽減し、医療の質・安全を確保することです。
 そのためには国民に上手な医療のかかり方を理解してもらうことが大切であるとして、「「いのちをまもり、医療を守る」国民プロジェクト宣言」が出されました。
 今回の特集はこのプロジェクトについての特集です。

 ある調査では日本の医師の約半数が睡眠時間が足りておらず、6.5%の医師が中等度の抑うつとされ、3.6%の医師は毎週又は毎日自殺や死を考えるなどショッキングなデータも出ています。
 このような状態では、患者側もリスクが増大するということで、このプロジェクト宣言が出されています。ぜひ、一度お読みにいただければと思います。
 なお、今回の特集ではこのプロジェクト関連ばかりではなく、「子どものための医療機関の選び方と症状別対応法」というコーナーもあり、発熱や嘔吐といった症状別に、どのようなことに留意し、どのような対応をとればよいかといったことも紹介されています。是非参考にしていただければと思います。

 広報誌「厚生労働」は下記のURLからご確認いただけます。
 なお、バックナンバーもご覧いただくことができます。

 ちなみに、この広報誌「厚生労働」の表紙には芸能人が起用されていると冒頭に紹介させていただきましたが、バックナンバーのページをご覧になった方は気付かれると思いますが、表紙の人物がグレーに塗りつぶされている号があります。これらの芸能人にはある共通点があるのですが、ご覧になった方、分かりましたか?

https://www.iwates.johas.go.jp/categoryslug-01-mhlw/2515/

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