コラム154号 掲載

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「治療と仕事の両立支援」とは、「治療と仕事の両立」をしたい労働者への支援です。
そこで問題になるのが、治療の支援は医療機関が行い、仕事に関する支援は事業者が行いますが、治療を行う主治医は労働者の仕事の状況を十分に把握することは難しく、復職への判断、就労上の注意事項など具体的な意見を求められても判断に困り、事業者は治療に対する知識、情報が十分に得られないことから、復職の時期、配慮すべき事項が解らないという問題が発生します。

労働者は医師、事業者それぞれへ必要な情報を提供しなければなりませんが、それもまた難しいところです。
そこで重要な役割を果たすのが、労働者と医療機関、労働者と事業者の間で情報共有、仲介、調整の役割を担う両立支援コーディネーターです。

治療と仕事の両立支援では、労働者を医療機関、事業者、両立支援コーディネーターの3者で支える、トライアングル型支援が重要となってきます。

当センターの本部(労働者健康安全機構)では、両立支援コーディネーターの養成講習を実施しています。令和3年度両立支援コーディネーター基礎研修の4回目までの日程が発表されまています。

https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/1968/Default.aspx

両立支援コーディネーターは医療機関のソーシャルワーカー、企業の人事担当、社会保険労務士等がなり手とされています、興味のある方、企業として必要を感じた方の講習会の受講をお願いします。

次回は、両立支援を行う上での課題について説明したいと思います。

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